スタップ 細胞 は ある のか。 STAP細胞はありません!Muse細胞はあります!

stap(スタップ)細胞の真実とは!?|かずバズ/ブログ

スタップ 細胞 は ある のか

「」とは異なります。 刺激惹起性多能性獲得細胞 (しげきじゃっきせいたのうせいかくとくさいぼう)は、の分化した細胞に弱酸性溶液に浸すなどの外的刺激を与えて再びする能力 を獲得させたとして発表された細胞である。 この細胞をもたらす現象を 刺激惹起性多能性獲得(: Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)と言う。 刺激惹起性多能性獲得細胞は、この現象の英語名から、論文内での略称や一般の呼称としては STAP細胞(スタップさいぼう、: STAP cells)と呼ばれる。 同様に、現象については STAP現象(スタップげんしょう、: STAP)、STAP細胞に増殖能を持たせたものは STAP幹細胞(スタップかんさいぼう、: STAP stem cells)とされる。 また、胎盤形成へ寄与できるものは FI幹細胞と呼ばれる。 1月に()と()らが、()や()と共同で発見したとして、論文2本を学術雑誌(付)に発表した。 発表直後には、生物学の常識をくつがえす大発見とされ 、小保方が若い女性研究者であることもあって、世間から大いに注目された。 しかし、論文発表直後から様々な疑義や不正が指摘され、に著者らはネイチャーの2本の論文を撤回した。 その後も検証実験を続けていた理化学研究所は、同年に「STAP現象の確認に至らなかった」と報告し、実験打ち切りを発表。 同25日に「研究論文に関する調査委員会」によって提出された調査報告書は、STAP細胞・STAP幹細胞・FI幹細胞とされるサンプルはすべての混入によって説明できるとし、STAP論文は 全て否定されたと結論づけられた。 研究の特徴 [ ] 研究の着想 [ ] 研究の着想は「のほか、の中でもは傷つくなど外からの刺激をきっかけに、万能細胞化して再生する。 ヒトを含めたでも同様のことが考えられないか」という素朴な疑問にあるとされた。 小保方が大学院時代に留学したのブリガムアンドウィメンズ病院麻酔科教授のらは、成体内に小型の細胞が極少数存在し、これが休眠状態の多機能細胞ではないかとの仮説を唱えていた()。 小保方はこの研究室で組織細胞をに通して小型細胞を選別する実験を行った。 この実験で小型の幹細胞は取り出せるが、元の組織には幹細胞が観察されないこと、繰り返し細管に通すと少しずつ小型の幹細胞が出現することなどを知った。 小保方は「小さい細胞を取り出す操作をするとが現れるのに、操作しないと見られない。 幹細胞を『取り出している』のではなく、操作によって、『できている』という考えに至った」と話している。 主張された意義 [ ] 従来、遺伝子の導入などによらず、外的刺激を与えることのみで、動物細胞の分化した状態を無効にして初期化(リプログラミング)し、にすることはできないとされていたため、STAP細胞の発見はの常識を覆す大発見とされ 、原理の解明やへの応用が期待された。 ここで外的刺激とは細胞を弱酸性溶液(pH5. 7)に短時間浸すというような簡単な処理であるとされた。 論文で主張されているSTAP細胞・STAP幹細胞の特徴をiPS細胞の特徴と比較したもの。 また、発表当初はと比較したSTAP幹細胞の優位性についても強調された。 しかし、iPS細胞の発見者であるにより反論され 、理化学研究所も「誤解を招く表現があった」として、には当初の主張を撤回している。 STAP細胞はiPS細胞とは異なり、体内での臓器再生等、別の可能性があることが期待されていた。 また、小保方は細胞初期化を制御する原理が解明できれば、細胞の状態を自在に操作可能な技術につながると語り 、山中も初期化のメカニズムに迫るにあたって有用だとしていた。 また、共著者の一人であるのは、外的刺激による初期化は生物が生存のために環境に適応する進化的意味合いを持つとし、未知の生命現象が解決する可能性 や生物学におけるインパクト、波及効果を指摘していた。 懸念された問題点 [ ] STAP細胞はにもにもなれることから、多能性細胞を越える「」であるかもしれないと言われていた。 もし人間でも作成できることができ、それが全能性を持っていた場合、に移植することにより人間そのものができてしまう可能性があり、それに伴うが指摘された。 はマウスの胎盤にSTAP細胞と主張する細胞の細胞塊を注入する実験を行い、胎児に育つことを期待したと言われている。 現在はマウスでの研究段階であるが、もし人でも全能性を持つSTAP細胞が作れるとすれば完全なクローン人間を作れることになり、中絶反対派などとの論争が懸念された。 また、生存中の人間と同じ遺伝子情報を持つ別の人間が存在してしまうことになるが、これは体細胞由来のiPS細胞やクローンES細胞でも同様に起こり得る問題である。 このような問題はイギリスの科学雑誌「NewScientist」 を中心に取り上げられた。 研究の詳細 [ ] 撤回された論文の要旨 [ ] 刺激によるSTAP細胞の生成 [ ] 小保方らは、まず未分化細胞で特異的に発現する 遺伝子の挙動を観察した。 Oct4の下流に遺伝子配列を繋いだコンストラクトをマウスにし、 Oct4の挙動(正しくはOct4プロモーターが活性化されたかどうか)がGFPの蛍光によって可視化出来るシステムを構築した(いわゆるレポーターアッセイである)。 この Oct4::GFPマウスのを使用し、細胞外環境を変えることによる細胞のの状況を解析した。 に通すという物理刺激を与えたり 、(細胞毒素)でに穴をあけたり、飢餓状態にしたり、熱刺激を与えたりなどさまざまな方法を試した結果、酸性溶液による細胞刺激が最も有効であることを発見した。 小保方らの試行では、生後1週のマウスのリンパ球を 5. STAP細胞における多能性の検証 [ ] 次に、小保方らは、生きた細胞を長時間培養しながら顕微鏡で観察する ()で7日間にわたって解析を行った。 その結果、得られる未分化の細胞は、分化したリンパ球が初期化されたものであり、試料に含まれていた未分化の細胞が酸処理を経て選択されたものではないことを示唆した。 ()を実施して Oct4陽性細胞を検証した結果、 Oct4陽性細胞の遺伝子に、リンパ球T細胞が分化した時に生じる特徴的な遺伝子再構成であるが検出された。 このことから、 Oct4陽性細胞は、に一度分化したリンパ球由来の細胞を酸性溶液処理で初期化して得られたものであり、のような既存の多能性幹細胞が酸性溶液処理によって選択されたものではないことを検証した。 また、この Oct4陽性細胞は、 Oct4以外にも多能性細胞に特有の Sox2、 SSEA1、 Nanogといったを発現していた。 さらに Oct4陽性細胞は3組織への分化能を持っていた。 その後、小保方らは、・・・・・・・などのの細胞についても同様に処理し、いずれの組織の細胞からもSTAP細胞が産生されることを確認した。 STAP幹細胞・FI幹細胞の培養 [ ] また、LIFと(ACTH)を含む培地を用いることにより 、多能性とを併せ持つを得る方法が確立された。 これがSTAP幹細胞と呼ばれるものである。 STAP幹細胞は胎盤組織への分化能を持たないが 、STAP細胞の培養条件を変え、栄養膜幹細胞の作製法と同様にを含む培地で長期間の接着培養することにより得られた幹細胞(FI幹細胞またはFGF4誘導幹細胞 )からは胎盤を誘導することができた。 論理の破綻と矛盾 [ ] STAP幹細胞にはTCR遺伝子再構成が認められなかった問題 [ ] 2014年1月30日発表のアーティクル論文 では分取できたリンパ球系のSTAP細胞にTCR遺伝子再構成が認められ 、培養条件を変えることによりそのSTAP細胞からSTAP幹細胞を樹立できたと報告し 、『体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見』したとしていた。 しかし、プロトコル・エクスチェンジの中で、8クローンのSTAP幹細胞を調査したところ、いずれにおいてもTCR遺伝子再構成が認められなかった ことが公表されたことにより 、STAP幹細胞が分化した体細胞に由来したと主張する証拠が無いことが判明した。 はこのことについて、「STAP細胞が出来た重要な証拠の1つである特定の遺伝子の変化について、論文発表前、研究チーム内では『変化がある』と報告され、信じていたが、先週、理化学研究所が発表した文書の中では、変化はなかったと変わっていた」とし「STAP細胞の存在に確信がなくなった」と述べた。 、若山はこの矛盾を始めとして、STAP細胞が3胚葉組織への分化能を持つことを示す画像が博士論文と酷似していた事実を受けて、論文の撤回を呼び掛けた。 2014年6月10日、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの自己点検検証委員会(CDB 自己点検検証委員会)は、、、が、1月30日のアーティクル論文 発表の1年前の1月時点で、STAP幹細胞にTCR遺伝子再構成がなくなっていたという結果を共有していたが、STAP幹細胞にTCR遺伝子再構成がないことを記載せずに発表していたことを報告した。 公開遺伝子データ解析により明らかにされた矛盾 [ ] 理化学研究所統合生命医科学研究センター上級研究員の遠藤高帆は、小保方らのレター論文の発表に付随してWEB上で公開されていたの配列データの一塩基多型(SNP)を解析することにより以下の結論を得 、、日本分子生物学会の英文誌 Genes to Cells 上で発表した。 FI幹細胞 FI幹細胞(FGF4誘導幹細胞)のものとされるデータが、ES細胞が9割、胎盤になる能力のある幹細胞であるTS細胞が1割が混ざった特徴を持っていた。 STAP細胞 STAP細胞のの発現量をSMARTerを使用して解析したデータにおいて、これを分析した結果、ほぼすべての細胞に8番染色体が通常の2本より1本多くなる「」と呼ばれる異常のあることが示された。 この異常を起こしたマウスは、通常は胎児の段階で死亡することから、生後1週間ほどのマウスからリンパ球を採取してSTAP細胞を作ったとする小保方らの主張と合致しない。 なお、8番染色体のトリソミーは、すでに研究で広く使われているマウスのES細胞を長期間培養するとしばしば起きる異常としても知られている。 多能性を示す指標遺伝子 STAP細胞のの発現量をTruSeqを使用して解析したデータにおいて、多能性を示す指標遺伝子がまったく転写されていなかった。 従前よりSTAP細胞作成の根拠の一つとされる蛍光が、指標遺伝子の発現によるものではなく、死にかけた細胞がよく発する自家蛍光ではないかと指摘されていたが、それを補強する結果であった。 また、SMARTerで解析した結果と一致せず、STAP細胞とされるものが2種類存在したことになる。 ドナーマウスとSTAP幹細胞の間の重大な矛盾 [ ] 論文撤回理由として以下の説明のつかない重大な矛盾があることが報告された。 ドナーマウスとSTAP幹細胞では違う染色体にGFP遺伝子が挿入されていた。 また、そのGFP遺伝子はドナーマウスはホモ接合であるのに、STAP幹細胞はヘテロ接合であった。 研究不正の認定と研究の実態 [ ] 理化学研究所調査委員会最終報告 [ ] 2014年4月1日、理化学研究所は研究論文の疑義に関する調査最終報告を公表し、2項目についてと認定した。 アーティクル論文 の Figure 1i (TCR再構成を示すDNAゲル電気泳動の画像)に認められた切り貼り()。 アーティクル論文 の Figure 2d, 2e (STAP細胞が3胚葉組織への分化能をもつことを示すものとして掲載された組織の蛍光顕微鏡画像)と小保方の博士論文に使用された画像との間に認められた一致()。 論文の撤回とその理由 [ ] 画像や解析結果の誤りなどにより、7月2日にネイチャーに投稿された論文は撤回に追い込まれ 、「STAP現象全体の整合性を疑念なく語ることは現在困難」 などの著者らのコメントも発表された。 撤回理由は調査委員会が調査した疑義や不正認定した2枚の画像に加え、1 レター論文のキメラ胚の写真において、ES細胞由来とSTAP細胞由来の写真がともにSTAP細胞由来のものであったこと、2 アーティクル論文の2倍体キメラ胚の写真に、4倍体キメラ胚の別の写真が使用されていたこと、3 デジタル画像処理によるものを「長時間露光」と誤って記載していたこと、4 レター論文のSTAP細胞とES細胞の図において、ラベルが逆になってしまっていたこと、5 『ドナーマウスと報告された STAP幹細胞では遺伝背景と遺伝子挿入部位に説明のつかない齟齬がある。 』、の5点があげられている。 理化学研究所 研究論文に関する調査報告書 [ ] 2014年12月25日、理化学研究所は研究論文に関する調査報告書を公表し、以下のように結論した。 STAP幹細胞およびFI幹細胞は、ES細胞由来である。 STAP細胞やSTAP幹細胞由来のキメラは ES細胞由来である可能性が高い。 STAP細胞から作製されたテラトーマは、ES細胞に由来する可能性が高い。 アーティクル論文Fig. 5c(細胞増殖曲線) およびFig. 2c(DNAメチル化解析) のデータの捏造を認定。 実験手技と追試結果 [ ] 公表されていた実験手技解説 [ ] 理化学研究所によるプロトコル [ ] 実験手技要旨 に加え、はに、より詳細な実験手技解説 を公開した。 なお、アーティクル論文とレター論文の取り下げに伴い、この実験手技解説も付けで取り下げられている。 このプロトコル・エクスチェンジには、「単純に見えるが、細胞の処理と培養条件、さらに細胞個体群の選択に、とりわけ慎重さを要する」という「注意書」があり、准教授のは、これは「STAP細胞は作るのがきわめて難しい」と同義だと指摘した。 また、紙も、プロトコル・エクスチェンジが、元の論文と矛盾するとした。 チャールズ・バカンティらによるプロトコル [ ] 更に同年には、細いガラス管に通した後で弱酸性液に浸す改善版実験手技 を、らが公表した。 これについて、ノフラーは「作製効率や検証方法が書かれておらず、筆者が誰かの明示がない。 実際に作製できるかは疑問」と指摘した。 同年には、米国の幹細胞学者で教授であるが、STAP細胞の作製法を今すぐ公開すべきだとし、既報の作製法が既に4種類も存在するのは異常だと指摘した。 なお、この実験手技についてとは、同年に連名でさらなる修正版 を発表した。 簡単に作成できるという発言を撤回し、を加えることに言及している。 酸刺激による実験手技の追試 [ ] 論文が公開されるまでに、論文共著者のは再現実験を山梨大学で数十回実施したが一度も成功しなかった。 発生・再生科学総合研究センター内で、小保方以外の人物が独立に成功したことはなかったという。 また、はウェブサイトにて世界の研究者たちに呼びかけてSTAP細胞作製の追試のデータを集め、2014年からに間に様々な細胞で試行された10件の報告が寄せられた。 その中には追試に成功したという報告は無い。 マウスで追試を試み、多くの自家蛍光が見られたと報告したの関由行は 、「いくら詳細な手順が示されているといっても、論文のデータの信頼性が失われた中では再現に取り組みようがない」と述べた。 ではリンパ球ではなく線維芽細胞を対象として約30回、細胞を酸に浸す実験に取り組んだ。 細胞塊が出現し、万能細胞特有の遺伝子が微弱に反応して発光も見られたものの、発光には緑色だけでなく赤色の光も含まれていた。 発光は死細胞の自家蛍光で、遺伝子の反応は極めて微弱で不十分なものであり、STAP細胞の再現には至っていない。 また、9月に発表されたバカンティ・プロトコルで言及されたATPを酸に追加することも試したが、失敗している。 酸と機械的刺激を組み合わせた実験手技の追試 [ ] 、教授の李嘉豪は、発表の実験手技に基づく追試において、対照実験としてのみを与えた細胞で予期しなかった多能性マーカー( Oct4、 Nanog)の発現を確認したが、多くの細胞が死んだことや、多能性マーカーの発現量が多能性細胞に比べて10分の1以下だったことから、細胞死に伴う無秩序な遺伝子発現による副産物であろうと論じ、STAP細胞の一部の過程の再現との解釈に否定的な見解を示した。 李は「のみの操作は難しくないので他の研究室でも試せないだろうか」「個人的にはSTAP細胞は実在しないと考える。 労力財力の無駄なので、これ以上の追試はしない」と述べ 、同グループは追試の結果を論文にまとめてオンライン誌で発表した。 理化学研究所における検証実験 [ ] 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 2014年4月以降、理化学研究所はSTAP現象の検証チームを立ち上げた。 チームは相沢慎一・丹羽仁史を中心として小保方は除外した形で構成され、翌年3月を期限として論文に報じられていたプロトコルでのSTAP現象の再現を試みた。 また、7月からはこれとは別に小保方にも11月末を期限とした単独での検証実験を実施させた。 同年の中間発表の段階では、論文に記載されているプロトコルでのSTAP細胞の出現を確認することはできなかった。 同年12月19日、理化学研究所は、検証チーム・小保方のいずれもSTAP現象を再現できなかったとし、以下の検証結果を発表し、実験打ち切りを発表した。 また、として弱酸性処理なしの試料でも実験した。 しかし、小保方実験、検証チーム実験とも成果は乏しく、理化学研究所として「細胞塊が有する緑色蛍光をと区別することも困難で、その由来を判定することは出来なかった。 」と帰結する結果だった。 キメラ形成能の検証 形成能の確認(マウス実験)については、小保方実験、検証チーム実験共に、検証チームの同じ研究員が実験を担当した。 小保方実験では、48回の独立の実験で得られた1,615の移植細胞塊のうち、845の後を得たが、を有意に示す(GFP陽性細胞を含む)キメラを形成した胚は0だった。 検証チーム実験では、8回の独立の実験で得られた244の移植細胞塊のうち、117の着床後胚を得たが、リプログラミングを有意に示すキメラを形成した胚は0だった。 FI幹細胞を再現できるかについては、検証チームのみが8回試みたが、得られた細胞株は0だった。 学術界の反応 [ ]• が設置した外部有識者による「研究不正再発防止のための改革委員会」は、2014年6月12日、理研CDBの構造的問題を指摘し、早急に解体すべきとしつつ、再現実験と研究不正の追及の双方を提言した。 は、2014年7月4日、声明の中で、再現実験を優先して「論文不正に対して適切な対応をしないこと」は「国民に対する背信行為」であると非難し、「今回の研究不正問題が科学者コミュニティーを超えて広く国民の関心を惹くことに至ったのは、論文発表当初に不適切な記者発表や過剰な報道誘致が為されたことに原因があり、それらは生命科学研究の商業化や産業化とも関係していると考えられ」ると言明した。 は、2014年7月25日、声明の中で「研究全体が虚構であったのではないかという疑念を禁じ得ない段階に達してい」ると述べ、を加えた再現実験が開始と、懲戒の先送りに対し「この再現実験の帰趨にかかわらず、理研は保存されている関係試料を速やかに調査し、取り下げられた2つの論文にどれだけの不正が含まれていたかを明らかにするべき」、「そこで認定された研究不正に応じて、関係者に対する処分を下すことは、この事案における関係者の責任を曖昧にしないという意味で重要」とし、「関係試料の速やかな調査による不正の解明と、関係者の責任を明確にすることを要望」した。 は、2014年12月22日、「この騒動から学んだことは、生データの保存の大切さだ」と述べ、「個人に任せるのではなく、組織として未然に防ぐ体制を敷いていくしかない。 理想論では無理だ」と話した。 アメリカの科学雑誌 ()の「2014年の論文撤回トップ10」においてSTAP論文が挙げられており、2014年の論文撤回を語る上で外せないものとしている。 一方、や、が告発した東京大学医学部の事案に比べればSTAP論文の撤回騒ぎは重大ではないだろうとする専門家の意見もある。 公表文献・公開情報 [ ] 撤回論文 [ ]• ; ; ; Kojima, K. ; Vacanti, M. ; Niwa, H. ; ; 2014-07-02. 505: 641-647. Obokata, H. ; Sasai, Y. ; Niwa, H. ; Kadota, M. ; Andrabi, M. ; Takata, N. ; Tokoro, M. ; Terashita, Y. ; Yonemura, S. ; Vacanti, C. ; Wakayama, T. 2014-07-02. 505: 676-680. Obokata, H. ; Sasai, Y. ; Niwa, H. 2014-03-05. Protocol Exchange. 特許出願文献 [ ]• Vacanti, C. et al. 2013年10月31日. 2014年2月5日閲覧。 (英語)(国際特許公開、優先日:2012年4月24日、出願日:2013年4月24日、公開日:2013年10月31日)• PDF , (英語) - 米国仮特許出願(出願日:2012年4月24日)• PDF , (英語) - 米国仮特許出願(出願日:2013年3月13日)• PDF , (英語) - 国際特許出願(出願日:2014年4月24日、優先日:2012年4月24日) 検証論文 [ ]• Mei Kuen Tang, Lok Man Lo, Wen Ting Shi, Yao Yao, Henry Siu Sum Lee, Kenneth Ka Ho Lee 2014-05-08. F1000Research. (李嘉豪らの追試結果)• Takaho A. Endo 2014-09-21. Genes to Cells. (遠藤高帆の遺伝子解析結果)• 2015年9月、による再検証論文のまとめがあった。 7グループの133回の実験でも再現できなかったという。 公開情報 [ ]• 2014年10月23日閲覧。 (機械的刺激を伴うハーバードのプロトコル)• Charles A. Vacant, Koji Kojima 2014-09-03 PDF , , 2014年10月23日閲覧。 (訂正されたハーバードのプロトコル)• 2014年10月14日閲覧。 (著者らが公開していた遺伝子解析データの一覧) 報告書 [ ]• 研究論文の疑義に関する調査委員会 2014年3月31日. 理化学研究所. 2014年4月1日閲覧。 CDB 自己点検検証委員会 2014-06-10 PDF. Report. 理化学研究所. 2014年6月12日閲覧。. PDF プレスリリース , 理化学研究所, 2014年12月19日 , 2014年12月19日閲覧。 研究論文に関する調査委員会 2014-12-25 PDF. Report. 理化学研究所. 2015年1月2日閲覧。. 研究論文に関する調査委員会 2014-12-26 PDF. Report. 理化学研究所. 2015年1月2日閲覧。. 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 分化は一般には不可逆な過程とされ、一度分化すると細胞は元の未分化な状態に戻れないとされている(iPS細胞関連を除外)。 「分化多能性」は「様々な細胞に分化できること」。 「分化全能性」はそれよりも狭義であり、「胎盤も含むすべての細胞に分化できること」。 STAP細胞は分化全能性を持つ可能性が示唆されていた。 2014年7月2日付けで論文は撤回された• 当初は植物のになぞらえて、 Animal Callus Cells と呼ばれた。 最初の仮特許出願でもこの名前が使用され、略称は ACCsであった。 具体的にはが突然変異と外的刺激の組み合わせによりできているのかもしれない等。 項目「」も参照のこと• TCR再構成を示すPCR解析の画像に切り貼りがあった。 著者の一部はこのときすでにSTAP幹細胞ではTCR再構成は無いことを知っていたと報告されている()。 証拠となる画像が小保方の博士論文に使用された画像と一致していた。 FI幹細胞 またはFGF4誘導幹細胞 は、撤回されたプロトコル・エクスチェンジ ではFI stem cells、レター論文 ではFgf4-induced stem cellsと記述されている。 TCRはのこと。 分化したリンパ球(体細胞)はTCR遺伝子の再構成がおきていることがあり、それが体細胞へ分化していることの指標となる。 原文では以下の叙述がある。 1i, lanes 4, 5, and Extended Data Fig. 2e-g... プロトコル・エクスチェンジの叙述は以下の通り。 Of eight clones examined, none contained the rearranged TCR allele, suggesting the possibility of nagative cell-type-dependent bias including maturation of the cell of origin for STAP cells to give rise to STAP stem cells in conversion process. This may be relevant to the fact that STAP cell conversion was less efficient when non-neonatal cells were used as somatic cells of origin in the current protocol. CDB 自己点検検証委員会が「(5)T細胞受容体(TCR)遺伝子再構成実験に関する経緯」にまとめている , pp. 5-6• なお、STAP幹細胞に一度は遺伝子再構成が確認されていたこと 、TCR遺伝子再構成だけで未分化の細胞ではないことの証明にはならないと考えていたこと から、STAP幹細胞にTCR遺伝子再構成が認められたデータは論証に必須ではないとは主張していた。 が調査最終報告の記者会見の全録をで公開している。 、、、2014年4月1日閲覧。 出典 [ ]• 神戸新聞NEXT. 2014年1月29日. の2014年2月1日時点におけるアーカイブ。 2014年2月2日閲覧。 Weblio事典 - 新語時事用語辞典 2014年1月30日. 2014年2月13日閲覧。 デジタル. 2014年1月29日. の2014年1月30日時点におけるアーカイブ。 2014年1月30日閲覧。 , p. , p. 641-647. 676-680. 2014年1月29日. 2014年1月30日閲覧。 朝日新聞. 2014年7月2日. の2014年7月2日時点におけるアーカイブ。 2014年7月2日閲覧。 日本経済新聞. 2014年7月2日. 2014年7月2日閲覧。 2014年12月19日. の2014年12月19日時点におけるアーカイブ。 2014年12月19日閲覧。 神戸新聞NEXT. 2014年1月29日. の2014年2月6日時点におけるアーカイブ。 2014年1月30日閲覧。 2014年1月30日. の2014年1月30日時点におけるアーカイブ。 2014年1月30日閲覧。 2014年2月12日. 2014年2月15日時点の [ ]よりアーカイブ。 2014年2月15日閲覧。 産経ニュース. 2014年2月10日. 2014年6月10日閲覧。 日本経済新聞. 2014年6月24日. 2014年7月27日閲覧。 MSN産経west. 2014年2月10日. 2014年2月13日閲覧。 47NEWS. 2014年3月18日. の2014年7月13日時点におけるアーカイブ。 2014年3月18日閲覧。 琉球新報. 2014年3月18日. の2014年7月28日時点におけるアーカイブ。 2014年3月18日閲覧。 2014年6月24日. 鍛治信太郎、野中良祐 2014年2月10日. 朝日新聞. の2014年2月12日時点におけるアーカイブ。 2014年6月13日閲覧。 2014年1月31日. の2014年2月6日時点におけるアーカイブ。 2014年2月6日閲覧。 90-91. , p. 89-92. , p. 91-92. , p. 89-90. New Scientist. 2014-01-29. 2015年1月2日閲覧。. , p. 646. 2014年1月30日. の2014年1月30日時点におけるアーカイブ。 2014年1月30日閲覧。 642. 2014年1月30日閲覧。 , pp. 642-643. 643. 644. , p. 677. , p. , pp. 677-678. , p. 623. , pp. 644-645. 2014年3月5日. 2014年3月5日閲覧。 2013年3月17日. 2013年3月17日閲覧。 Alexander Martin 2014年3月12日. 2014年3月13日閲覧。 (英語)• Alexander Martin 2014年3月13日. 2014年3月13日閲覧。 2014年3月10日. の2014年3月10日時点におけるアーカイブ。 2014年3月10日閲覧。 Alexander Martin 2014年3月11日. 2014年3月24日閲覧。 2014年3月10日. の2014年3月10日時点におけるアーカイブ。 2015年1月2日閲覧。 , p. 5-6. , p. 320. , p. 320-321. , p. 317-321. NHKスペシャル. 2014年7月27日放送. 産経新聞. 2014年9月24日. 2014年10月14日閲覧。 弁護士ドットコム. 2014年10月1日. 2014年10月14日閲覧。 ワイリー・サイエンスカフェ 2014年9月26日. 2014年10月14日閲覧。 Obokata, et al. 2014-07-02. Nature 511 112. 2014年7月3日閲覧。. 2014年4月1日. 2014年4月7日閲覧。 2014年4月1日. 2014年4月7日閲覧。 朝日新聞. 2014年4月1日. の2014年4月1日時点におけるアーカイブ。 2014年4月1日閲覧。 NATURE EDITORIAL Sharing. 2014年7月2日. 2014年7月3日閲覧。 Obokata, et ak, 2014-07-02. Nature 511 112. 2014年7月3日閲覧。. Obokata, et al. 2014-07-02. Nature 511 112. 2014年7月3日閲覧。. Obokata, et ak, 2014-07-02. Nature 511 112. 2014年7月3日閲覧。. 2014年7月2日 , PDF プレスリリース , 2014年7月2日閲覧。 2014年7月4日 , PDF プレスリリース , 2014年7月4日閲覧。 2014年7月2日 , PDF プレスリリース , 2014年7月2日閲覧。 2014年7月2日 , PDF プレスリリース , 2014年7月2日閲覧。 時事通信社. 2014年7月2日. の2014年7月5日時点におけるアーカイブ。 2014年7月2日閲覧。 池田宏之 2014年7月3日. com. 2014年7月3日閲覧。 PDF プレスリリース , 2014年7月3日閲覧。 , p. 4-11. , p. 10-13. , p. 11-13. , pp. 17-20, 29-30. NewSphere. 2014年5月4日. 2014年5月4日閲覧。 NewSphere. 2014年3月14日. 2014年3月14日閲覧。 2014年3月21日時点の [ ]よりアーカイブ。 2014年3月24日閲覧。 (英語)• 2014年3月21日. 2014年3月24日閲覧。 2014年4月9日. の2014年4月13日時点におけるアーカイブ。 Charles A. Vacanti, Koji Kojima 2014年9月3日. 2015年10月9日時点の [ ]よりアーカイブ。 2014年9月20日閲覧。 産経ニュース. 2014年9月13日. の2015年7月3日時点におけるアーカイブ。 2014年9月20日閲覧。 Gretchen Vogel , Dennis Normile. SCIENCE INSIDER. 2014年9月20日閲覧。 (英語)• 朝日新聞. 2014年11月13日. の2014年11月13日時点におけるアーカイブ。 2014年11月16日閲覧。 毎日新聞. 2014年6月15日. 2014年6月15日閲覧。 2014年3月24日閲覧。 (英語)• 神戸新聞NEXT. 2014年3月15日. の2014年3月24日時点におけるアーカイブ。 2014年3月24日閲覧。 Los Angeles Times. 2014-04-01. (英語)• 2014年4月7日閲覧。 (英語)• プレスリリース , 理化学研究所, 2014年6月30日 , 2015年1月2日閲覧。 時事ドットコム. 2014年6月30日. の2014年12月20日時点におけるアーカイブ。 理化学研究所. 2014年8月27日. 2014年8月27日閲覧。 PDF プレスリリース , , 2014年6月12日 ,• 朝日新聞. 2014年6月13日. の2015年1月14日時点におけるアーカイブ。 2014年12月24日閲覧。 2014年12月24日閲覧。 2014年12月24日閲覧。 産経ニュース. 2014年12月22日. 2014年12月22日閲覧。 Adam Marcus; Ivan Oransky 2014年12月23日. The Scientist Magazine. 2015年1月19日閲覧。 河内敏康、八田浩輔「偽りの薬 バルサルタン臨床試験疑惑を追う」毎日新聞科学環境部、2014年、pp. 202-203 2016年12月11日閲覧• 「むしマガ」Vol. 272 2015年1月11日 2016年12月11日閲覧• 日刊ゲンダイ 2015年1月9日 2016年12月11日閲覧• 日刊ゲンダイ 2015年1月10日 2016年12月11日閲覧• 参議院議員 2016年10月25日 2016年12月11日閲覧• 2017年2月28日 2017年3月1日閲覧• 須田桃子 2015年9月24日. 毎日新聞. の2015年9月23日時点におけるアーカイブ。 Nature Editorial"Reanalysis of the controversy provides a strong example of the self-correcting nature of science. "23 September 2015• Multiple labs conclude that the seemingly miraculous results originated from contamination with ordinary stem cells. David Cyranoski 23 September 2015• 合田禄 2015年9月25日. 朝日新聞. 産経WEST. 2015年9月24日. の2015年9月25日時点におけるアーカイブ。 参考文献 [ ] 論文発表当初の文献 [ ]• 理化学研究所 2014年1月29日. 2014年1月30日閲覧。 理化学研究所 2014年1月29日. 2014年1月30日閲覧。 [リンク切れ]• 独立行政法人 理化学研究所 神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター 2014年1月30日. 2014年2月6日時点の [ ]よりアーカイブ。 2014年2月4日閲覧。 Helen Thomson 2014年1月29日. Health. NewScientist. 2015年1月2日閲覧。 (英語)• Cyranoski, D. 2014-01-29. 505: 596. (英語)(2014年9月17日更新)• Smith, A. 2014-01-30. 505: 622-623. (英語)• 赤谷拓和「」『』第34巻第4号、2014年4月、 10-17頁。 疑義発覚後の文献 [ ]• 詫摩雅子、古田彩「」『』第44巻第6号、2014a、 54-61頁。 詫摩雅子、古田彩「」『日経サイエンス』第44巻第7号、2014b、 14-18頁。 古田彩、詫摩雅子「 」 『日経サイエンス』2014年6月11日、 2014年6月11日閲覧。 粥川準二「」『現代思想』第42巻第12号、2014年8月、 84-99頁。 古田彩、詫摩雅子「」『日経サイエンス』第44巻第8号、2014d、 54-61頁。 古田彩、詫摩雅子「」『日経サイエンス』第44巻第9号、2014e、 13-15頁。 古田彩、詫摩雅子「NEWS SCAN 国内ウォッチ 研究倫理 STAP細胞論文,全容調査へ-疑義の指摘から7カ月,ようやく科学的な調査が始まった」『日経サイエンス』第44巻第11号、2014f、 16-19頁。 古田彩、詫摩雅子「」『日経サイエンス』第44巻第12号、2014g、 34-37頁。 須田桃子『』、2015年1月7日。 関連項目 [ ]• () 科学的な報道・解説 [ ]• Specials and supplements archive. 2014年1月2日閲覧。 (英語)• 関由行、武田俊之. CANVAS学習支援システム. 2014年7月15日閲覧。 Toshiyuki Takeda 2014年7月3日. 2015年1月12日閲覧。 (2014年6月28日開催)• 古田彩、詫摩雅子 2014年12月25日. きょうの日経サイエンス. 2015年1月2日閲覧。 科学的な疑義の指摘・検証 [ ]• 2014年5月21日閲覧。 (英語)• 2014年6月8日閲覧。 (英語)• 2014年6月9日閲覧。 (英語)(によるSTAP再現実験の情報サイト)• 関由行 2014年5月13日. 2014年6月10日閲覧。 2014年6月18日閲覧。 2014年5月21日閲覧。 2014年6月10日閲覧。 (英語)• 世界変動展望. 2014年6月9日閲覧。 2014年4月16日. 大隅典子の仙台通信. 2014年6月27日閲覧。 2014年7月4日閲覧。 外部リンク [ ]• 2016年5月25日. 2017年7月9日閲覧。 朝日新聞社 2014年1月29日. 2014年10月14日閲覧。 2015年1月2日閲覧。

次の

ところでSTAP細胞はあるのかないのか|【早稲田塾】大学受験予備校・人財育成

スタップ 細胞 は ある のか

STAP細胞に振り回されて STAP細胞問題とはいったい何だったのか? 「事件」ともいえるこの問題にはあまりにも多くの側面があり、一言で表現するのは不可能である。 しかしながら、現時点で1つはっきりしていることは、小保方晴子氏だけでなく理化学研究所(以下、理研)幹部を含む当事者たちは、科学という営みの前提であるはずの「信頼」を内部から崩壊させたということであろう。 この問題のおかげで2014年は、最初から最後までSTAP細胞に振り回された年だった。 その余波は2015年のいまも続いている。 それを考えるために原著論文を手に入れ、解説記事なども参照しつつ、辞書を引きながら少しずつ読み始めていたところ、ネット上で研究不正の疑惑が流れ始め、それらと原著論文を照らし合わせるのがやっとという状態になってしまい、ELSIどころではなくなってしまった。 筆者は同年4月9日に開かれた小保方氏の記者会見をインターネット経由で傍聴し、その論評をニュースサイト「THE PAGE」に寄稿して以降、この問題について取材・執筆を続けてきた。 東京で開かれた記者会見のほとんどに足を運び、その都度、論評記事を書いてきた。 それらを振り返ると、ほとんど最初から最後まで、自分は似たようなことを書き続けてきたことがわかる。 それは、理化学研究所(理研)は研究不正を起こしてしまったこと以上に、事後対応の手順を踏み間違えてきたということだ。 そのことがまさに科学という営みの前提であるはずの信頼(科学者どうしの信頼、日本を代表する研究機関に対する一般社会の信頼)を内部から崩壊させたのだ。 事後対応次第では、理研への批判はここまで広がらなかったとも思う。 本稿ではその経緯を把握し直すことを通じて、科学関係者のみならず、一般国民にとっても、今後、科学をめぐる事件を冷静に見つめるうえで役立つヒントを提供してみる(なお筆者がこれまで「THE PAGE」などに書いてきたものと内容的に重複があることをご了承されたい)。 「研究不正」と「再現性」 STAP細胞問題が発覚した当初から今日まで、マスコミでも世間でも「STAP細胞はあるのか? それともないのか?」という問われ方がされ続けてきたが、この問い方自体が混乱を招いてきたようにも思われる。 この問題はそもそも、小保方氏らが論文において「研究不正」、つまりデータのでっち上げである「捏造」や、データの不適切な操作である「改ざん」、他人のデータなどを不適切に使用する「盗用」などを行った疑いをもたれたことから始まったはずである。 それを明らかにするためには、論文と実験そのものについて徹底的に調査するしかない。 関係者への聞き取りはもちろん、研究ノートなどの精査、残されたサンプルやオリジナルデータ(生データ)の分析などが不可欠であり、最優先すべきであった。 その一方で、ほかの研究者たちが小保方氏らの論文に書かれていることと同じ実験、つまり「追試」をしてみても、同じ結果が出ないことも問題になった。 すなわち「再現性」がないことが疑われたのである。 当初浮かび上がった疑問をやや強引に整理すると、以下の2点にまとめられる。 1 2014年1月30日に科学誌『ネイチャー』で発表された論文2本に、どれだけの「研究不正(捏造・改ざん・盗用)」があったのか?(=「研究不正の有無」の問題) 2 その論文に書かれている方法で、第三者が「STAP細胞」なる多能性細胞(いわゆる万能細胞)を再現することができるか?(=「再現性の有無」の問題) この2つの疑問は、基本的には別の問題なので、別々に追及されるべきである。 したがって、小保方氏らの『ネイチャー』論文の評価は、以下の表組のように4通りの可能性があったはずである(これは科学論文一般に対する評価にも通じる)。 その場合、科学的な批判の対象になっても、社会的な批難や制裁の対象にまではならないだろう。 ただし一般論としては、このような実例は少ないようにも思われる。 論文に研究不正がなくても、再現することができなければ、その論文に科学としての価値はない。 研究不正があるのならば、それが見つかった時点で、再現性の有無には関係なく、社会的な批難や制裁の対象になる。 仮に再現することができたとしても、そのことで見つかった研究不正が許されるわけではない。 再現できなければ、論文に何らかの欠陥があることになり、その欠陥が研究不正に起因するものである可能性が生じる。 しかし研究不正以外の理由で再現できない可能性も残る。 理研はこの騒動の間ずっと、再現性の有無にこだわり続け、研究不正の有無を軽視してきたように見える。 まるで再現性さえ確認できれば、少々の研究不正など「間違いだった」といえばごまかせるかのように。 研究不正と再現性の問題は、生命科学研究の本場であり、小保方氏が留学していたアメリカでも、厳しく問われ続けている。 学術雑誌で一度は公表された論文が「撤回」される場合、その多くは意図的ではないミスによるものだと信じられている。 しかしある研究者らが、医学・生命科学系の論文データベース「パブメド(PubMed)」に登録され、そして撤回されたとされる論文2047本を調査したところ、ミスによる撤回はわずか21. それに対して、全撤回のうち67. その内訳は「虚偽」または「虚偽が疑われる」ものが43. 17028-17033, 2012)。 しかもそうした論文が数多く掲載された雑誌トップ10には、小保方氏らの論文が載った『ネイチャー』やそのライバル誌『サイエンス』、そしてその調査報告を2012年に掲載した『米国アカデミー紀要』も含まれている。 『ネイチャー』のニュース欄もそれを報じた( Nature 490 7418 , p. 21, 04 October 2012)。 一方、世界的なゲノム学者であり、NIH(国立衛生研究所)所長のフランシス・コリンズらは「科学的な不正によって再現性が損なわれているという証拠はない」と指摘する。 彼によれば、「2011年に保健福祉省の研究公正局が追及した不正はわずか12例だった」とのことである( Nature 505 7485 , pp. 612-613, 30 January 2014)。 しかし彼はそのうえで前臨床研究、いわゆる動物実験研究で、論文通りに実験しても論文通りの結果が出ない、という問題が多発していることを認め、NIHがその改善に取り組むことを表明している。 そして「NIHの努力だけでは、このような不健全な環境を現実的に変化させるには不十分だろう」とコリンズは強調する。 科学コミュニティ全体で努力しないと、こうした改善の試みは成功しない、ということだ。 コリンズが引いた「研究公正局」とは、科学研究における不正行為などを監視する政府機関である。 日本でも、研究公正局に相当する機関を設立せよ、との声がある。 しかし、アメリカでも研究不正が多発している現状を見る限り、研究公正局を含む同国のやり方が最善であるとはいい難い。 このように研究不正と再現性が世界的に大問題となっている真っ最中に、日本を代表する研究機関である理研で、STAP細胞問題が起きたのである。 重要なことを繰り返しておくと、コリンズが「科学的な不正によって再現性が損なわれているという証拠はない」というように、「研究不正の有無」と「再現性の有無」とは、本質的に異なることである。 研究不正の発覚は、ほかの研究者による追試がうまくいかなくて、そのために論文における不正が疑われるようになったことがきっかけだった、という場合も多いだろう。 一方で、追試とはあまり関係なく、厳しい同業者たちが論文を精読することで、疑惑が浮かび上がる、やがて発覚する、ということもあるはずだ。 STAP細胞問題の場合、論文発表(1月30日)からわずか6日後の2月5日、科学者たちの情報交換サイト「Pubpeer」で、匿名の投稿者が、論文のある写真が切り貼りされている可能性を指摘したことが疑惑の始まりだった。 このような場合、物事の順序からいえば、まず「不正の有無」を調べるべきではないか? その結果、論文に「不正はない」ことがはっきりしたならば、あらためて「再現性の有無」を確かめるために追試=再現実験を行なうことには意味があるかもしれない。 しかし、もし1点でも「不正がある」ことがわかったならば、追試など不要である。 【次ページにつづく】.

次の

STAP細胞の特許出願、米ハーバード大学が世界各国で…今後20年間、権利独占も

スタップ 細胞 は ある のか

「新型万能細胞「STAP」とはどんだけすごいんですか? 素人にもわかりやすいように面白く身近なもので比喩してわかりやすく解説してください。 」 ベストアンサーに選ばれた回答 「私がよく高校生に説明する時に使う比喩でいきますね。 面白いかどうかはアレですが。。。 まず、体細胞は私たちの体の細胞のことです。 目には目の、歯には歯の、皮膚には皮膚の、固有の細胞があります。 全ての細胞は受精卵というたったひとつの細胞からできます。 つまり受精卵には目にも歯にも何にでもなれるのです。 これを万能細胞と言います。 万能細胞は何にでもなれる可能性を秘めている子供、体細胞は就職してもう将来が決まった大人と思って下さい。 大人は子供に戻れませんよね?つまり体細胞は万能細胞にはなれない。 これがほんの数年前の常識でした。 その常識を覆したのがiPS細胞でした。 体細胞に4種類のタンパク質を入れることによってほぼ万能な細胞を作ることができるようになったのです。 つまり若返りの薬が見つかった感じです。 しかしここには問題がありました。 4種類のタンパク質のうちの一つが発がん性のあるタンパク質だったのです。 この問題を解決したのがSTAP細胞です。 タンパク質を入れることなく、ちょっとの刺激だけで、より簡単な手順でほぼ万能な細胞を作れるようになりました。 分かりましたでしょうか? いかにすごい発見を日本人がしたか、ということを分かっていただければ幸いです。

次の