ショパン ワルツ 遺作。 ショパンの楽曲一覧

ショパン「ワルツ19番イ短調(遺作)」解説と無料楽譜

ショパン ワルツ 遺作

ショパンのワルツ集の後半にある第14番。 華やかさの中にどこか叙情的な雰囲気が漂う、何とも魅力的な作品です。 この曲に出てくる技法というのもバリエーション豊かで、それゆえに難しく感じられる方もおられるかと思います。 だからこそ憧れる曲でもあるのですよね。 そんな憧れをご自分のものにしたい方々、必見です! はい、こんにちは! ピアノ弾きのもぐらです。 今日はハイテンションで穴掘りをしていたら、昔のお友達に出くわしました。 お友達のあまりの変貌ぶりに一瞬誰なのかよくわからなかったのですが、お友達からは「もぐさんは変わらないね!」と言われました。 変わらないことってどうなのでしょうか。 そして、生き物はなぜ変わってゆくのでしょうか。 という、どうでもいい考え事にふけっていました。 難易度は少し高めでも楽譜をしっかり読めば大丈夫! ショパン『ワルツ第14番ホ短調遺作』の難易度としては、ツェルニー30番から40番の最初くらいがマスターできていれば充分弾けるかと思います。 それに加えて、アルペジオやスタッカートなど、いろいろな技法が出てくることも考えると、ある程度臨機応変に楽譜を読む力も必要になってくるかと思います。 また、ショパンのワルツ集の中で考えると、この曲は中くらいの難易度ですので、できればこの曲を練習する前にワルツ集の中でも簡単な曲を1曲、2曲マスターして、ワルツの雰囲気に慣れてから挑戦してみるという手もあるかと思います。 ですが「いや、これを最初にマスターしたいんだ!」という方々もおられるかと思います。 とりあえずは堅苦しく考えずに弾きたい曲を弾いていきましょう。 場面の移り変わりがわかりやすい構成になっている! この曲は、場面の移り変わりがとてもわかりやすい構成となっています。 ですので、練習するにあたって、細切れにするポイントもわりとはっきりしています。 そして全体的に見ると難しそうに見えますが、同じようなフレーズが繰り返される場面も多く見られますので、それほど複雑ではありません。 では、まずはを聴いてみてください。 この記事では曲の説明をするにあたって、以下の通り1曲をいくつかのセクションに区切りました。 動画をよく視聴して、曲の構成や雰囲気掴んで練習していきましょう。 このフレーズにはご覧の通り、大きなスラーが指示されているので、途中で指が足りないということにならないよう、なるべく譜面の指番号に忠実に弾くのが無難かと思います。 この部分の抑揚のつけ方は十人十色です。 譜面に指示はありませんが、私の場合はフレーズが上昇するにつれてだんだん速度を上げて、切迫感を表現することもあります。 ですが、上記はあくまで私個人のやり方です。 譜面に指示が無くても「こう表現したい!」というイメージが湧いたら、自由に自分なりの弾き方を試してみてください。 それだけでも楽しさは倍増します。 表現の幅が広いのもこの曲の特徴です。 とにかく軽快に弾きましょう。 そのために気をつけるべきところとしては、ペダルの踏み方です。 ペダルの踏み方というのもいろんな解釈がありますが、私個人の解釈だと、この部分ではほとんどペダル無しでも響きは不自然でない気もします。 ですがやはりペダルが入ったほうが音の伸びも良くなるので(ただし伸ばしすぎないことが大事)、入れるとしたら浅めに入れると良いかと思います。 かく言う私もここでかなりつまずきました。 そして、実はこの部分というのは、特に左手において、次に出てくるフレーズと関連性があります。 私としてはこの部分がこの曲の中で一番の難所だと思っています。 左右共に音符が広範囲に飛躍するという、何とも技巧的な部分です。 でも大丈夫。 ゆっくり段階的に弾いていけば何とかなります。 まずは、片手練習を完璧と言えるくらい練習します。 それができたら今度は右手と左手を合わせるわけですが、いきなり全部を合わせようとするとつまずくので、左手は最初の1拍目だけ弾いて右手と合わせてみてください。 そしてそれが充分できるようになったら、ここで初めて左手すべての音を鳴らしてゆっくり両手で練習してみてください。 この部分の前の部分で、左手に関連性があるとご説明しました。 弾いていく中でお気付きの方もおられるかもしれませんが、左手の1拍目の音が1オクターブ違ってはおりますが同じ音、つまりベースとなる音が同じなのです。 なので、この部分は前部分の変奏のようにも捉えられるため、響きとしては同じような音で構成されていることがおわかりになると思います。 気を抜かずに弾いていきましょう。 意味は「優しく」 この部分では、右手の甘美な旋律を引き立たせることが大事です。 左手はなるべく静かに、鍵盤を押すというよりも撫でるように弾くと優しい響きになります。 そして、右手のフレーズは情緒を前面に出して歌うように奏でましょう。 この曲はワルツですが、このセクションCではどちらかと言うとワルツのリズムを強調するというよりも、抑揚を存分につけて情緒豊かなバラード感を出すほうが、私としてはしっくりきました。 上の譜面の1小節目から見ていきましょう。 右手は重厚な和音、そしてここでは左手が主旋律になります。 ここで注意するべきポイントは右手と左手の音量のバランスです。 強弱記号はフォルティッシモ(意味:非常に強く)となってはおりますが、何でもかんでも単純に強く弾いていては、いったいどこを聴かせたいのかがわからなくなってしまいますよね。 これはこの曲に限らずいろんな曲にも同じことが言えます。 ここで強調していきたいのはどちらかというと左手なので、右手の和音は指示の通り確かに強めに弾くべきなのですが、ちょっとだけ左手を意識して音量を加減してあげましょう。 そして、ペダルも重要です。 左手と右手の音符の構成を考えると、全体的に不協和音っぽい音が多く散りばめられているのがおわかりになるかと思います。 なので、ペダルはもし入れたいのならば浅く細切れに入れると音が濁らずすっきりした響きになります。 ちなみに私はこの部分のペダルは、その日の気分によって入れたり入れなかったりします。 気分屋なもぐらなのです。 そして後半になるとまたとほぼ同じような甘美な旋律が現れます。 でもこの部分では左手がアルペジオになっていますね。 もちろんここでも左手は控えめに弾くべきですが、やりすぎない程度の抑揚(例えば音符の動きに合わせて盛り上げる等)をさりげなくつけて弾くと、一層雰囲気が良くなるかと思います。 セクションEでの弾き方というか解釈は本当に人それぞれなので、ここは自分の個性を思いっきり表現していきましょう。 だけど、と同じく、この部分もなかなかの難所だと私は思いますし、もしかするとこの部分を練習するのがちょっと億劫になっておられる方もいらっしゃるかもしれません。 ちなみに私もこの曲を練習していた当時はまでは何とかトントン拍子に進んだのですが、どうもこのフィナーレで足止めを食らっておりました。 とにかく気長に少しずつ練習していきましょう。 上の譜面での主旋律はおそらく右手だろうと私としては思っております。 そして、ところどころアクセントがついていますが、ここは必ずしも譜面通りに指示を絶対に守らなければならないというわけではないと私は思います。 というのも、楽譜って実はそれぞれ出版社によっては全然解釈が違っているのです。 特にアクセントやスタッカートなどの細かい指示、そして強弱記号については、違う出版社の楽譜をそれぞれ見比べてみたら全然違っていた、なんてこともしょっちゅうあるのです。 お話は戻りますが、私だったらこの部分は左右共に、1拍目よりも2拍目に重きを置いて弾きたいかなと思います。 出版社ごとに解釈が違うのと同じで、弾き方に正解とか不正解なんてありません。 自分なりのイメージを思い描きましょう。 この部分については右手と左手の競い合いというような印象を私は持っています、とにかく右手も左手も「一歩も譲らない!」と、互いに感情をむき出しにして意見を主張しているというイメージが感じられます。 何とも迫力のある場面ですよね。 この部分は練習するにあたって、終わりへ向けて速度がどんどん上がってしまい、一つ一つの音に気を配れなくなりがちな部分なので(もちろん解釈としてあえて速くしていくというのは有りです)、最初はしっかりメトロノームを使用して、テンポをキープしながら練習しましょう。 この部分の右手は同じようなフレーズの塊が続きますが、全体的にだらだらした響きにならないように、指示は特にありませんがどこかでアクセントを意識して付けていくと、メリハリのある響きになります。 私としては、左手の和音が鳴る箇所の右手にアクセントを入れていくという弾き方がおすすめです。 この最後の大きな右手のアルペジオですが、やはり最後の見せ場なので格好良くきまるようにしたいところです。 しかし、アルペジオ自体はそれほど難しくはないのですが、今までのテンポのまま臨むと、私の場合はけっこうここでミスが目立ってしまいます。 私はかつて「テンポが速い=上手い」というとんでもない勘違いを何年もしておりました。 で、とにかく速く流れるように弾きたくて、この部分を練習しておりました。 もちろん速く流れるように弾くことだって立派な解釈の一つなので決して間違いではないのですが、ひょんなことから私は「ちょっと違うなぁ」と感じました。 そしてこのアルペジオの部分に関して、今までとは逆にテンポを落としてゆっくりと重厚感のある弾き方に変えてみたところ「何だかこれはこれでいいなぁ」という発見をしました。 速く弾いても遅く弾いても、軽快な弾き方でも重厚感漂う弾き方でも、それは本当に自由だとは思いますが、ここで一つ、どんな弾き方であれ丁寧に弾くべきであるということは同じなので、まずはしっかり曲を自分のものにしてから個性を出していきましょう。 要点を確認!全体的な弾き方のコツのまとめ はい、ここまでお話してまいりましたが、いかがでしたか? では、以下にショパン『ワルツ第14番ホ短調遺作』の全体的な弾き方のコツをまとめました。 1.場面構成をまず譜読みの段階でしっかり頭に入れておく(全体的に) 2.右手は基本的に軽快に、音符が飛躍する難所は根気よく段階的な練習をする(特に、) 3.ペダルは必要かどうかよく考えて、不要だと判断した部分には無理に入れる必要はない(特に、) 4.中盤は情緒豊かに、歌うように表現する(特に、) 5.後半は最も個性が表れる部分なので、しっかりと基本を押さえた上で自分の色を加えて表現していく(特に) 以上の5つのコツを念頭に練習していきましょう。 とにかくこの曲は場面の移り変わりが随所に感じられる曲なので、弾く側も聴く側も皆が楽しめる曲だと私は思います。 そして個性溢れる演奏を大切にしていきましょう。 それでは練習、頑張ってくださいね。 畑の地中から来る日も来る日も応援しております!.

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ショパン ワルツ解説

ショパン ワルツ 遺作

ショパンの「ワルツ(遺作)」と呼ばれているのは、69-2ですか? そしてそれは全音ピアノピースの127番と同じですか? 「別れのワルツ」(69-1)と比べて、難易度にはどのくらい差があるでしょうか。 69-2がワルツ遺作だとすると、全音の難易度はEなんですが、それはどうも解せません。。 69-2と69-1では、見たところあまり差を感じません。 息子の発表会の曲に別れのワルツ69-1を選びたいと考えているのですが、 69-1も難易度Eくらいなのだとしたら、 9歳の息子にはさすがにハードルが高いかな・・・・と悩んでしまいます。 技術的にはなんとかなるとしても、問題は表現力ですよね--; マズルカ7-1も候補に考えています。 アドバイスいただけると幸いです。 ワルツ(遺作)はホ短調14番の事です。 この曲はショパンのワルツの中では作品42、34-1に次ぐ (作品18とはどうか分らない)難しい作品です。 でもワルツはショパンの作品群の中では全体的に易しいです。 だから全音のE難度というのは眉唾です。 中級の曲でしょう。 ワルツ69-2とは違います。 この曲はまあ易しい部類です。 ショパンのワルツは遺作が多く、遺作なのに作品番号が付いている ものもあります。 69-1(別れのワルツ)、69-2、70-1、70-2、70-3、 14番ホ短調、15番ホ長調、16番変イ長調、17番変ホ長調 以上遺作です。 69-1 別れのワルツ)は技巧的には易しいですが、9歳の方なら 表現力がね・・・。 でも子供らしくきっちりとひけばいいと思いますよ、 別れのワルツと言っても余り感傷的にならない別れのワルツ。 マズルカ7-1も技巧的に平易ですが、主題の元気のよさでは、 お子さんにはこちらの方があっているかも知れません。 ショパンの生前に出版されたのはop64の三つのワルツまでで、それ以降は作品番号が付いていてもすべて遺作です。 結論から申しますと全音の127番はop69-2ではありません。 たしかホ短調のワルツだったかと思います。 これに比べると技術的にはop69の二曲はかなり容易です。 全音難易度はあまりあてにならないということを耳にしたこともおありかも知れませんが、それはこの曲にも当てはまります。 ホ短調のワルツで中級程度の難易度でしょうか。 別れのワルツは技術的にはそれほど難易度は高くありません。 技術的難易度でいえばこの二曲にはかなり差があります。 ただし表現になると別れのワルツのほうが難しいです。 ホ短調のワルツがピアニスティックで音を追うだけでも演奏効果が高いのに対し、別れのワルツは歌い方や音の処理、ペダルの使い方やルバートのかけ方などに配慮しなければなりません。 9歳の息子さんとなるとそこは悩みどころだと思います。 質問者様ご自身はあまりピアノ演奏に明るくないため質問されておられると思いますので、失礼になるかもしれませんがあえて正直に申し上げますと、9歳でこの曲を表情豊かに弾くのはかなり才能のあるお子さんに限られるのではないかと思います。 余裕をもって、アンコールピースのように弾かれるのがこの曲にふさわしいのではないかと個人的には思います。 マズルカ7-1に関しては、リズム感や細かい装飾音の動き、左手の跳躍が課題となると思いますが、作品としては快活で楽しげな曲ですので、幼い方がひかれても可愛らしくてよいのでは、と思います。 技術的にはop69の二曲と大差はないと思います。 実際どの程度のレベルなのかというのは演奏を聴かなければ判断できませんし、相性もありますので、最終的には実際に通ってらっしゃる先生とよく相談をして曲を選んでください。 一般的に19曲と数えられるショパンのワルツの中で生前に発表されたものはわずか8曲で、他は全て遺作です。 一般的には 変イ長調「別れのワルツ」 Op. 69-1 ロ短調 Op. 60-2 変ト長調 Op. 70-1 ヘ短調 Op. 70-2 変ニ長調 Op. 70-3 ホ短調、ホ長調、変イ長調、変ホ長調 2曲 、イ短調 が全集に組み入れられます。 しかし、作品番号がない曲の中で特にホ短調のものは名高く、他の作品番号が付いた作品と区別するために、この曲を特に「ワルツ 遺作 」とすることが多いと思います。 だからおそらく質問者様の言われている遺作のワルツは、ホ短調のものではないでしょうか? ちなみに全音の難易度はあてにならないので、それを頼りにしてもあまりいいことはないと思います。

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ショパンの「ワルツ(遺作)」と呼ばれているのは、69

ショパン ワルツ 遺作

ショパンのワルツ集の後半にある第14番。 華やかさの中にどこか叙情的な雰囲気が漂う、何とも魅力的な作品です。 この曲に出てくる技法というのもバリエーション豊かで、それゆえに難しく感じられる方もおられるかと思います。 だからこそ憧れる曲でもあるのですよね。 そんな憧れをご自分のものにしたい方々、必見です! はい、こんにちは! ピアノ弾きのもぐらです。 今日はハイテンションで穴掘りをしていたら、昔のお友達に出くわしました。 お友達のあまりの変貌ぶりに一瞬誰なのかよくわからなかったのですが、お友達からは「もぐさんは変わらないね!」と言われました。 変わらないことってどうなのでしょうか。 そして、生き物はなぜ変わってゆくのでしょうか。 という、どうでもいい考え事にふけっていました。 難易度は少し高めでも楽譜をしっかり読めば大丈夫! ショパン『ワルツ第14番ホ短調遺作』の難易度としては、ツェルニー30番から40番の最初くらいがマスターできていれば充分弾けるかと思います。 それに加えて、アルペジオやスタッカートなど、いろいろな技法が出てくることも考えると、ある程度臨機応変に楽譜を読む力も必要になってくるかと思います。 また、ショパンのワルツ集の中で考えると、この曲は中くらいの難易度ですので、できればこの曲を練習する前にワルツ集の中でも簡単な曲を1曲、2曲マスターして、ワルツの雰囲気に慣れてから挑戦してみるという手もあるかと思います。 ですが「いや、これを最初にマスターしたいんだ!」という方々もおられるかと思います。 とりあえずは堅苦しく考えずに弾きたい曲を弾いていきましょう。 場面の移り変わりがわかりやすい構成になっている! この曲は、場面の移り変わりがとてもわかりやすい構成となっています。 ですので、練習するにあたって、細切れにするポイントもわりとはっきりしています。 そして全体的に見ると難しそうに見えますが、同じようなフレーズが繰り返される場面も多く見られますので、それほど複雑ではありません。 では、まずはを聴いてみてください。 この記事では曲の説明をするにあたって、以下の通り1曲をいくつかのセクションに区切りました。 動画をよく視聴して、曲の構成や雰囲気掴んで練習していきましょう。 このフレーズにはご覧の通り、大きなスラーが指示されているので、途中で指が足りないということにならないよう、なるべく譜面の指番号に忠実に弾くのが無難かと思います。 この部分の抑揚のつけ方は十人十色です。 譜面に指示はありませんが、私の場合はフレーズが上昇するにつれてだんだん速度を上げて、切迫感を表現することもあります。 ですが、上記はあくまで私個人のやり方です。 譜面に指示が無くても「こう表現したい!」というイメージが湧いたら、自由に自分なりの弾き方を試してみてください。 それだけでも楽しさは倍増します。 表現の幅が広いのもこの曲の特徴です。 とにかく軽快に弾きましょう。 そのために気をつけるべきところとしては、ペダルの踏み方です。 ペダルの踏み方というのもいろんな解釈がありますが、私個人の解釈だと、この部分ではほとんどペダル無しでも響きは不自然でない気もします。 ですがやはりペダルが入ったほうが音の伸びも良くなるので(ただし伸ばしすぎないことが大事)、入れるとしたら浅めに入れると良いかと思います。 かく言う私もここでかなりつまずきました。 そして、実はこの部分というのは、特に左手において、次に出てくるフレーズと関連性があります。 私としてはこの部分がこの曲の中で一番の難所だと思っています。 左右共に音符が広範囲に飛躍するという、何とも技巧的な部分です。 でも大丈夫。 ゆっくり段階的に弾いていけば何とかなります。 まずは、片手練習を完璧と言えるくらい練習します。 それができたら今度は右手と左手を合わせるわけですが、いきなり全部を合わせようとするとつまずくので、左手は最初の1拍目だけ弾いて右手と合わせてみてください。 そしてそれが充分できるようになったら、ここで初めて左手すべての音を鳴らしてゆっくり両手で練習してみてください。 この部分の前の部分で、左手に関連性があるとご説明しました。 弾いていく中でお気付きの方もおられるかもしれませんが、左手の1拍目の音が1オクターブ違ってはおりますが同じ音、つまりベースとなる音が同じなのです。 なので、この部分は前部分の変奏のようにも捉えられるため、響きとしては同じような音で構成されていることがおわかりになると思います。 気を抜かずに弾いていきましょう。 意味は「優しく」 この部分では、右手の甘美な旋律を引き立たせることが大事です。 左手はなるべく静かに、鍵盤を押すというよりも撫でるように弾くと優しい響きになります。 そして、右手のフレーズは情緒を前面に出して歌うように奏でましょう。 この曲はワルツですが、このセクションCではどちらかと言うとワルツのリズムを強調するというよりも、抑揚を存分につけて情緒豊かなバラード感を出すほうが、私としてはしっくりきました。 上の譜面の1小節目から見ていきましょう。 右手は重厚な和音、そしてここでは左手が主旋律になります。 ここで注意するべきポイントは右手と左手の音量のバランスです。 強弱記号はフォルティッシモ(意味:非常に強く)となってはおりますが、何でもかんでも単純に強く弾いていては、いったいどこを聴かせたいのかがわからなくなってしまいますよね。 これはこの曲に限らずいろんな曲にも同じことが言えます。 ここで強調していきたいのはどちらかというと左手なので、右手の和音は指示の通り確かに強めに弾くべきなのですが、ちょっとだけ左手を意識して音量を加減してあげましょう。 そして、ペダルも重要です。 左手と右手の音符の構成を考えると、全体的に不協和音っぽい音が多く散りばめられているのがおわかりになるかと思います。 なので、ペダルはもし入れたいのならば浅く細切れに入れると音が濁らずすっきりした響きになります。 ちなみに私はこの部分のペダルは、その日の気分によって入れたり入れなかったりします。 気分屋なもぐらなのです。 そして後半になるとまたとほぼ同じような甘美な旋律が現れます。 でもこの部分では左手がアルペジオになっていますね。 もちろんここでも左手は控えめに弾くべきですが、やりすぎない程度の抑揚(例えば音符の動きに合わせて盛り上げる等)をさりげなくつけて弾くと、一層雰囲気が良くなるかと思います。 セクションEでの弾き方というか解釈は本当に人それぞれなので、ここは自分の個性を思いっきり表現していきましょう。 だけど、と同じく、この部分もなかなかの難所だと私は思いますし、もしかするとこの部分を練習するのがちょっと億劫になっておられる方もいらっしゃるかもしれません。 ちなみに私もこの曲を練習していた当時はまでは何とかトントン拍子に進んだのですが、どうもこのフィナーレで足止めを食らっておりました。 とにかく気長に少しずつ練習していきましょう。 上の譜面での主旋律はおそらく右手だろうと私としては思っております。 そして、ところどころアクセントがついていますが、ここは必ずしも譜面通りに指示を絶対に守らなければならないというわけではないと私は思います。 というのも、楽譜って実はそれぞれ出版社によっては全然解釈が違っているのです。 特にアクセントやスタッカートなどの細かい指示、そして強弱記号については、違う出版社の楽譜をそれぞれ見比べてみたら全然違っていた、なんてこともしょっちゅうあるのです。 お話は戻りますが、私だったらこの部分は左右共に、1拍目よりも2拍目に重きを置いて弾きたいかなと思います。 出版社ごとに解釈が違うのと同じで、弾き方に正解とか不正解なんてありません。 自分なりのイメージを思い描きましょう。 この部分については右手と左手の競い合いというような印象を私は持っています、とにかく右手も左手も「一歩も譲らない!」と、互いに感情をむき出しにして意見を主張しているというイメージが感じられます。 何とも迫力のある場面ですよね。 この部分は練習するにあたって、終わりへ向けて速度がどんどん上がってしまい、一つ一つの音に気を配れなくなりがちな部分なので(もちろん解釈としてあえて速くしていくというのは有りです)、最初はしっかりメトロノームを使用して、テンポをキープしながら練習しましょう。 この部分の右手は同じようなフレーズの塊が続きますが、全体的にだらだらした響きにならないように、指示は特にありませんがどこかでアクセントを意識して付けていくと、メリハリのある響きになります。 私としては、左手の和音が鳴る箇所の右手にアクセントを入れていくという弾き方がおすすめです。 この最後の大きな右手のアルペジオですが、やはり最後の見せ場なので格好良くきまるようにしたいところです。 しかし、アルペジオ自体はそれほど難しくはないのですが、今までのテンポのまま臨むと、私の場合はけっこうここでミスが目立ってしまいます。 私はかつて「テンポが速い=上手い」というとんでもない勘違いを何年もしておりました。 で、とにかく速く流れるように弾きたくて、この部分を練習しておりました。 もちろん速く流れるように弾くことだって立派な解釈の一つなので決して間違いではないのですが、ひょんなことから私は「ちょっと違うなぁ」と感じました。 そしてこのアルペジオの部分に関して、今までとは逆にテンポを落としてゆっくりと重厚感のある弾き方に変えてみたところ「何だかこれはこれでいいなぁ」という発見をしました。 速く弾いても遅く弾いても、軽快な弾き方でも重厚感漂う弾き方でも、それは本当に自由だとは思いますが、ここで一つ、どんな弾き方であれ丁寧に弾くべきであるということは同じなので、まずはしっかり曲を自分のものにしてから個性を出していきましょう。 要点を確認!全体的な弾き方のコツのまとめ はい、ここまでお話してまいりましたが、いかがでしたか? では、以下にショパン『ワルツ第14番ホ短調遺作』の全体的な弾き方のコツをまとめました。 1.場面構成をまず譜読みの段階でしっかり頭に入れておく(全体的に) 2.右手は基本的に軽快に、音符が飛躍する難所は根気よく段階的な練習をする(特に、) 3.ペダルは必要かどうかよく考えて、不要だと判断した部分には無理に入れる必要はない(特に、) 4.中盤は情緒豊かに、歌うように表現する(特に、) 5.後半は最も個性が表れる部分なので、しっかりと基本を押さえた上で自分の色を加えて表現していく(特に) 以上の5つのコツを念頭に練習していきましょう。 とにかくこの曲は場面の移り変わりが随所に感じられる曲なので、弾く側も聴く側も皆が楽しめる曲だと私は思います。 そして個性溢れる演奏を大切にしていきましょう。 それでは練習、頑張ってくださいね。 畑の地中から来る日も来る日も応援しております!.

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