漢字にすると「揺すり」と「集り」です。 えっ! 特に「集り」には、意表をつかれました。 「集り」(たかり) 人をおどして金品をまき上げること。 「揺すり」 1、ゆり動かすこと。 2、おどして金品を出させること。 「強請」とも書く。 「集る」(たかる) 1、一つところにあつまる。 よりあつまる。 群がる。 2、人に金品をせびる。 「たかる」といえば、私は真っ先にハエを思い浮かべます。 いずれにしろ「たかる」には薄汚れたイメージがあります。 今回のタイトルは 前回の「揺る」からの流れで、たまたま「揺すり」の語源を見つけたことからです。 話しは徳川家康の時代までさかのぼります。 そのくだりが知らない語だらけで、歴史に疎い私には容易に読み下せませんでした。 注釈がいくつも付くわかりずらい説明ですので、まず、あっさりとした要約を先に書きます。 後、東照社は東照宮と改称。 毎年家康の命日の祭礼に「日光例幣使」が派遣されることになりました。 「例幣」(れいへい) 奈良・平安時代、朝廷が神にささげた幣帛 へいはく 「幣帛」(へいはく) 神社で、神前に奉献するものの総称。 布帛 ふはく ・紙・玉・兵器・貨幣・器物・獣類など。 「帛」(はく)は絹布のこと。 「例幣使」(れいへいし) 朝廷から、例幣のために派遣される勅使。 この行事は明治維新前年の慶応3年(1867年)まで、221年間休むことなく続きました。 そして「ゆすり」の由来となった、不埒な行いをしたのが「例幣使」です。 一行は葵の金紋付きの黒革長持を中心に、例幣使が座乗した輿や随員が乗った駕篭が続きました。 14泊15日の旅中、とりわけ中山道から離れ日光例幣使道に入ると、例幣使の一行は朝廷の威光をかさにきて、 ひどい行状だったようです。 乗っている駕籠をわざと揺すって進めなくしたり、自ら籠から転げ落ちたりして、街道の人々から金品を要求しました。 こういうたかり行為が200年余りも続けば「ゆすり」という語も定着しますよね。 さらに例幣使は日光から持ち帰った前年の幣帛を切り刻んで、江戸住まいの諸大名に送りつけ、金品を要求したそうです。 例幣使は浅ましいだけでなく、抜け目なさもありました。 運搬に必要な人足や馬などは街道沿いの人たち持ち。 例幣使は毎年の派遣で、相当な金品を懐にしたと思われます。
次の漢字にすると「揺すり」と「集り」です。 えっ! 特に「集り」には、意表をつかれました。 「集り」(たかり) 人をおどして金品をまき上げること。 「揺すり」 1、ゆり動かすこと。 2、おどして金品を出させること。 「強請」とも書く。 「集る」(たかる) 1、一つところにあつまる。 よりあつまる。 群がる。 2、人に金品をせびる。 「たかる」といえば、私は真っ先にハエを思い浮かべます。 いずれにしろ「たかる」には薄汚れたイメージがあります。 今回のタイトルは 前回の「揺る」からの流れで、たまたま「揺すり」の語源を見つけたことからです。 話しは徳川家康の時代までさかのぼります。 そのくだりが知らない語だらけで、歴史に疎い私には容易に読み下せませんでした。 注釈がいくつも付くわかりずらい説明ですので、まず、あっさりとした要約を先に書きます。 後、東照社は東照宮と改称。 毎年家康の命日の祭礼に「日光例幣使」が派遣されることになりました。 「例幣」(れいへい) 奈良・平安時代、朝廷が神にささげた幣帛 へいはく 「幣帛」(へいはく) 神社で、神前に奉献するものの総称。 布帛 ふはく ・紙・玉・兵器・貨幣・器物・獣類など。 「帛」(はく)は絹布のこと。 「例幣使」(れいへいし) 朝廷から、例幣のために派遣される勅使。 この行事は明治維新前年の慶応3年(1867年)まで、221年間休むことなく続きました。 そして「ゆすり」の由来となった、不埒な行いをしたのが「例幣使」です。 一行は葵の金紋付きの黒革長持を中心に、例幣使が座乗した輿や随員が乗った駕篭が続きました。 14泊15日の旅中、とりわけ中山道から離れ日光例幣使道に入ると、例幣使の一行は朝廷の威光をかさにきて、 ひどい行状だったようです。 乗っている駕籠をわざと揺すって進めなくしたり、自ら籠から転げ落ちたりして、街道の人々から金品を要求しました。 こういうたかり行為が200年余りも続けば「ゆすり」という語も定着しますよね。 さらに例幣使は日光から持ち帰った前年の幣帛を切り刻んで、江戸住まいの諸大名に送りつけ、金品を要求したそうです。 例幣使は浅ましいだけでなく、抜け目なさもありました。 運搬に必要な人足や馬などは街道沿いの人たち持ち。 例幣使は毎年の派遣で、相当な金品を懐にしたと思われます。
次の「ゆすり」とは、「強請(ゆすり)」の事で、動詞形は「ゆする」です。 字の通りに、強く請求する事です。 「強要」「恐喝」等の別称(隠語)です。 相手の弱みに等に付け込んで、金品を要求する事を言います。 「お前が以前に刑務所に入っていた事を、他人にバラされたくなかったら、金を出せ・・・」とかです。 「たかり」とは、「集り(たかり)」の事で、動詞形は「たかる」です。 字の通りに、集まるとか、群がるとかと言う意味です。 「たかり」は、その「ゆすり」をする為に、個人対して、近付くと言うか接近すると言う意味に成ります。 「ゆすりたかり」として、同時に言われる事が多いですね。 共に、同義語と思って支障有りません。 勿論、犯罪です!.
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