副鼻腔炎 マクロライド。 慢性副鼻腔炎が改善!?【マクロライド系抗生剤(抗生物質)】の少量長期投与療法とは

副鼻腔炎(蓄膿症)の原因と治療方法|大阪の森口耳鼻咽喉科

副鼻腔炎 マクロライド

副鼻腔炎にマクロライドの長期使用 クラリスロマイシンなどの14員環マクロライドには、抗炎症作用や腺細胞からの粘液分泌抑制作用があり、慢性副鼻腔炎に対して常用量の半量を、原則として3か月間投与する「マクロライド少量長期投与療法」が、日本鼻科学会のガイドラインで推奨されている。 マクロライド少量長期療法とは? エリスロマイシンなどのマクロライドが、びまん性汎細気管支炎や慢性副鼻腔炎の治療に、少量長期療法として使われます。 なぜ少量で効くのか、不明な点が多いですが様々な作用があるらしい。 ・気道からの喀痰分泌抑制 エリスロマイシンは気道上皮細胞のクロライドチャネルを阻害して喀痰成分である水分の分泌を抑制させる、喀痰成分のムチン蛋白の分泌を低下させるなどの報告があります。 ・好中球機能の抑制 エリスロマイシンは、好中球遊走活性を有するインターロイキン-8の産生を阻害し、好中球の炎症局所への集積を抑えます。 さらに、好中球自体の活性を低下させ、好中球数を減らすとの報告も。 ・病原細菌のバイオフィルム形成阻害作用 バイオフィルムが形成されると、細菌は宿主の免疫から逃れ、抗菌剤の効果が減弱してしまいます。 エリスロマイシンは、バイオフィルムの構成成分となるアルギン酸の産生を減少させます。 効果は4~8週で現れ、投与期間は報告によってさまざまですが、最低3カ月は投与することを推奨している。 投与中新たな細菌感染を認めた場合には、適宜他の抗生物質を併用する。 ジスロマックの少量長期療法? エリスロマイシンとかクラリスの少量長期療法はよく見かけます。 しかし、ジスロマックの少量長期療法というのは見たことがありません。 エリスロマイシンやクラリスのような14員環系マクロライドだけでなく、ジスロマックのような15員環系マクロライドでもエリスロマイシンと同様の効果が得られることは判明しています。 実際に行うとしたら、1回250mg週2回投与、というような処方らしい。 一般的に、マクロライド系の少量長期投与にはエリスロマイシンやクラリスロマイシンの14員環マクロライド系薬が用いられますが、アジスロマイシンでも喀痰量の減少や急性憎悪の減少が期待できるとの報告があります。 通常、肺炎や急性気管支炎等でアジスロマイシンを成人に用いる場合は1日1回500mgを3日間投与しますが、少量長期投与の場合は 1日1回250~500mg 週2~3回のケースが多いです(保険適応外)。 ただし、長期使用においては耐性菌発現の可能性もあり、抗生剤の使用は慎重に行わなければなりません。 マクロライド系の長期投与が有効なのは14員環だけ? 日経DI掲載クイズ QUIZ 薬剤師さんなら簡単? ちょいむず? しかし、確実にレセプトで切られる予感。 皮膚科からマクロライド少量長期? 皮膚科の処方でクラリス200mg1日1錠28日分みたいな、少量長期処方をみかけた。 皮膚科領域でもマクロライド少量長期処方するようです。 耳鼻科だけかと思ってた。 これらの事実を踏まえ、皮膚科領域の疾患においても、マクロライドの有効性についての検討がなされています。 これまでに、掌せき膿疱症、尋常性乾癬、色素性痒疹、ジベルばら色ひこう疹、酒皶、痒疹などに対しての有効性についての報告があります。 これらの報告の大部分は個別の症例報告や少数のコホート研究で、ランダム化比較試験ではないので、エビデンスレベルとしては高いものではありません。 また、本邦では保険適応がないので実際の臨床上使用しづらい面がありますが、他に有力な治療法のない疾患では試みるに値するものと考えられます。 皮膚科領域での、マクロライドの有効性を裏付けるvitroのデータとしては、次のようなものがあります。 またKobayashiらが、Th2ケモカイン産生抑制と、その受容体の発現抑制を報告しています。 またOshimaらは、マクロライドが、表皮細胞や、表皮ランゲルハンス細胞の抗原提示能を抑制することを報告しています。 さらにリンパ球や好中球、好酸球、マクロファージなどの浸潤細胞にたいする抗炎症作用は、他科領域からも多数の報告があります。 アボット感染症アワー 〜感染症と化学療法〜 20080815 掌せき膿疱症、尋常性乾癬、色素性痒疹、ジベルばら色ひこう疹、酒皶、痒疹、にきびなどにも少量長期で使うようです。 596• 172• 227• 146• 196• 226• 210• 113• 178• 101• 135• 153•

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副鼻腔炎 マクロライド

>蓄膿症の治療>マクロライド系抗生物質 マクロライド系抗生物質 クラリスロマイシンやエリスロマイシンは、マクロライド系抗生物質の14員環マクロライド系に分類される抗菌剤です。 抗生物質の特徴は、細菌に対して毒性を持つにもかかわらず、人体には影響が少ないということ。 アルコールなどの殺菌消毒液は、細菌にも人体にも同じように作用してしまいますが、抗生物質は対象を選んで作用します。 このような人間に都合の良い薬が発見されたおかげで、20世紀人類の平均寿命は大幅に延びました。 マクロライド系抗生物質 抗生物質は、その分子の一部であるラクトン環によって、多くの種類に分けられます。 14員環、15員環、16員環のラクトン環を持つ抗生物質がマクロライド系です。 マクロライドは、細菌の細胞内にあるリボゾームという部分の50Sサブユニットに結合し、タンパク質の合成を阻害します。 もちろん人間の細胞にもリボゾームはありますが、細菌のリボゾームとは構造が違うため、マクロライドは人間のタンパク質合成は阻害しません。 だけを選んで、細菌だけを賢く攻撃するわけですね。 この特性により、マクロライド系抗生物質には細菌の増殖を抑える静菌作用があります。 高濃度になると殺菌作用もあり、副鼻腔炎の他にも肺炎や胃潰瘍等、色々な細菌感染症に用いられています。 しかし、最近ではマクロライドに耐性を持つ菌も増えてきているので、より新しい系統であるケトライド系抗生物質の開発も進んでいるようです。 ちなみにマクロライド系抗生物質には以下のような種類があります。 (括弧内は商品名)• 14員環マクロライド系• エリスロマイシン(エリスロシン)• クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)• ロキシスロマイシン(ルリッド)• 15員環マクロライド系• アジスロマイシン(ジスロマック)• 16員環マクロライド系• ジョサマイシン(ジョサマイシン)• キタサマイシン(ロイコマイシン)• アセチルスピラマイシン(アセチルスピラマイシン)• ミデカマイシン(メデマイシン)• ロキタマイシン(リカマイシン)• 酢酸ミデカマイシン(ミオカマイシン)• ケトライド系• テリスロマイシン(ケテック) 副鼻腔炎の治療においては、細菌がつくるバイオフィルムを破壊する効果が期待されるため、細菌感染型の副鼻腔炎では多くの場合14員環マクロライドが処方されます。 15員環マクロライドにも同様の効果があるようですが、なぜか16員環マクロライドはこの効果が薄いか、全く無いそうで、はっきりした理由はまだ分かっていません。 ついでに・・・ ケトライド系のテリスロマイシンも蓄膿症治療に使われるようですが、服用後に意識が無くなる副作用が報告されています。 ケテックを飲んでから車を運転するのはヤバイっす。 参考リンク 『』 |||.

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副鼻腔炎に使われる抗生剤の効果を分類別に解説

副鼻腔炎 マクロライド

マクロライド系抗生物質は小児科、内科、そして耳鼻科でも盛んに使われている。 クラリスがもっとも使用されていることが多いような気がする。 今日はこのようなマクロライド系抗生物質の問題点を書いてみる。 僕が急性中耳炎や急性副鼻腔炎など、風邪からの細菌感染にマクロライド(と省略します)を使わなくなって、20年以上になるかもしれない。 使わなくなった一番の理由は、抗生物質の耐性率。 ようするに、この薬が効かないってこと。 クラリスに関しては、鼻や耳の感染症の中心の菌である、肺炎球菌への効果が極めて弱い。 かなり前から、肺炎球菌の80%はクラリスが効かないというようなデータがでてきている。 8割効かない抗生剤をなんで使おうとするのか。 自分には全く理解できない。 内科でも、小児科でも、そして他の耳鼻科でも、マクロライドが全盛だ。 風邪に抗生剤はよくないのはもちろんではるが、風邪からくる副鼻腔炎、中耳炎などには抗生剤を使うのも悪くない。 こんな観点から、風邪をひいたときによくマクロライドがだされている。 中耳炎などで当院を訪れる患者がお薬手帳を持ってくる。 なんの薬がだされているかというと、その多くがマクロライドだ。 全然治らないと受診してくるのだが、大半はマクロライドがだされている。 そんなとき、ちょっと苦しい説明をせざるをえなくなる。 効かないとまではいいきれないのだけど、「8割ぐらいはこの薬に耐性菌で、実際に治っていないわけだし、、、でも、2割ぐらいは効くようだから、出すのはダメだとまでは言い切れないけど、、、」 マクロライドについて弁解させてもらう。 慢性副鼻腔炎のマクロライド少量長期療法というのがある。 マクロライドを半量にして2~3か月続けていく治療である。 僕自身も、マクロライドのこの治療としてはよく利用している。 しかし、勘違いされやすいのは、この治療の際のマクロライドは、菌を殺す作用を期待してはいないということだ。 抗生剤なんだけど、菌を殺す目的ではなく、免疫能を高めるなど、別の効果を期待して使われているのだ。 そもそも細菌がいっぱい増えているような急性期の状態にはまったく効果は期待できない。 「副鼻腔炎=マクロライド」このような誤解が広がってしまい、急性副鼻腔炎(慢性のものではない)の細菌がすごく増えている状態にも、マクロライドが頻繁に使われている現状がある。 耳鼻科医は、慢性副鼻腔炎のマクロライド少量長期療法の観点から、長い間マクロライドを使用し続ける。 このような影響からか、世の中の鼻の中の細菌(特に肺炎球菌)は、マクロライド耐性率が一気に上昇してしまったのであろう。 これも耳鼻科医にも責任があるとは思っている。 しかし、マクロライドの抗生剤の安全性(副作用が少ない)から小児科医師もしきりに使う。 内科の医師も、咳がひどいと聞くと、すぐにマクロライドをだす医師が多いようだ(これにも理由があるが、ちょっと省く)。 マクロライドの使いまくりが、マクロライドの耐性率を急激におしやっているのだ。 ただ、そんなことをブツブツ言っても、世の中が変わるわけではなく、現実的ではない。 現実な対処方法として、「マクロライドを使わない」というのが、自分の考えである。 ただし、例外がある。 次なようなときには、マクロライドを使う。 慢性副鼻腔炎のマクロライド少量長期療法• 滲出性中耳炎にもマクロライド少量長期療法• 百日咳• マイコプラズマ肺炎 上、二つは半量で。 下ふたつは、血液検査などをして、確定したときのみ。 マクロライドに関しては使用を制限すると、耐性率はすぐに改善するという報告もあるようだ。 ただ、うちで使わなくても、よそで使っているのなら、同じことではある。

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